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2002.3.14
今日の走行距離 約1400km
written by kamad  / No.11


【夜明け前9、CR-V試乗記】
 この試乗シリーズ中に、新しいCR-Vが発売になりましたので、早速試乗しにいってきました。発売直後の週末で、営業さんも自身満々といった感じでした。

 さっそく運転席に座ると、まずはハンドブレーキらしきものが見当たらなくて戸惑います。オーディオの右側にあるガングリップみたいなのがそれなんだそうです。いわく、「世界戦略車なので、どうしてもMTを設定しなければならなくて、フットブレーキにできなかったから」という理由らしいです。まあ目新しくていいですけどね。同様にシフトレバーもインパネから生えています。だからといってコラムシフトではないので、どこに入っているか一目瞭然でなかなかいいです。ただ、安っちいですけどね。

 走り出すと、決して静粛性が高いとはいいませんが、ホンダ車にしてはまあまま静かです。「前車で勉強しましたので」とのこと。でもエンジンはさすがホンダ、こんなライトクロカン車でもちゃんとVTECで、踏み込むとふぃーんといっきに5000回転くらいまで回ります。クロカン車なのに、味付けは完全にスポーツ車です。へんなくるまです。

 カタログ上の燃費はリッター13km程度、とかなり驚異的な数値を叩いていますが、そのわけは「パートタイム4WD」。いわゆる通常はFFで前がすべったときだけ後ろに駆動が伝わる、というデュアルポンプ方式と呼ばれているものです。基本的にFFなので燃費が多少良くでている、というわけですね。で、問題はこんな4WDでも一応本格4WDとか宣伝してしまっていること。北海道ではほとんどCR-Vを見かけない、ということからしても察して知るべしですが、はっきりいって2WD + アルファとか宣伝したほうがいいと思います。まあこのへんはもうそこかしこでけなされているので改めてまたここで書く必要もないですね。

 戻ってきて、車内の説明。まず左右、前後席のウォークスルーができます。これは便利。前席の間にあるトレイは、倒せは缶ジュースを4本置くことができます。ついでにコンビニフックなるひっかけもついてたりします。この辺は便利かもしれませんが、どちらかというと器用貧乏というかんじです。

 あとインパネ周りで目を引くのは、エアコンの噴出し口下からにょきっと生えるカップホルダーと、オーディオの下にある空間。エクストレイルと同じ発想で、奥からエアコンの風がでて缶ジュースとかおいとくと冷え冷えorアツアツということらしいです。これも器用貧乏という言葉がぴったり。その他全体的に、ステップワゴンと同じくファミリーカーくささがぷんぷんします。好きな人は好きなのでしょうが、はっきり言って安っぽいですね。ビッツでももうすこしセンスがある気がします。

 あと、シートアレンジは当然フラットになりますし、後席を倒したときの荷室の広さもエクストレイルをしのぎます。全体的にかなりエクストレイルを意識したつくりになっているようです。

 その他気に入ったのは、純正カーナビをつけると標準でついてくるバックモニター。ギアをバックにいれると自動でカーナビのモニタに後部の画像が映ります。カメラ自体はナンバープレートの上あたりについていて、良く見ないとわからないくらい。これはほしいですね。

 で、一応買うつもりはなかったのですが見積もりをもらってみました。値段的にはエアトレックやトリビュートなどライバル車が軒並みがんばってきているなか、これもエクストレイルと同じような値づけ。しかも「値引きは...」という問いに「いやー、さすがに発売直後なのでご勘弁ください。ワンプライスです」と言われてしまいました。正直言って営業の人、売れているせいかやや高飛車なところを感じました。エクストレイルといい、車の売れ具合と営業の人の質は反比例してしまうのでしょうか。

 ちなみに余談ですが、新CR-Vはその後リコールをだし、その後もユーザーから不評が多いようです。2chでもそうとうつるしあげくらってます。ホンダはFitやストリームが好調なのでイケイケドンドンですが、あまりこういう適当な経営方針でいると、そのうち三菱みたいに足元すくわれたりしますよ。自重してもらいたいものです。

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