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2002.3.12
今日の走行距離 約1400km
written by kamad  / No.7


【夜明け前5、グランドエスクード試乗記】
 続いて今度は、ライトクロカンのパイオニアにして唯一硬派な本格クロカンの血筋を残す、グランドエスクードに試乗してきました。ラダーフレーム、直結4WDモードなど、「本格派」の名にふさわしい内容です。が、その一方で全長がやたら長くなってしまったり、だいたい最低地上高がクルーガーと同じ180mmになってしまったりしています。

 ディーラーではとても地味なおじさんが相手をしてくれました。一通り店内で車の解説をしてくれたあと、「好きにのってきていいです」ということで、近所をたらたらと流してくることに。まず外観を見て、「ああ、最初のころから多少マシになったけど、やっぱりこのツラがまえはきびしいな」と思いました。いろいろ「やっちまった」デザインはありますけど、ここまでひどいのはなかなかありません。せっかく素性は悪くないのに、ルックスでだいぶ損をしている、田舎っぺ青年のようです。

 車内はいたってクロカン車。しゃれっ気もくそもありません。そのくせ忘れ物でもしたように微妙に木目の部分があったりします。ただ、真中に生えてるトランスファーレバーが、硬派四駆であることの主張をしています。邪魔くさい、という噂もありますが。

 エンジンは、はっきりいって言われなければディーゼル車だと思うに違いありません。なぜ2.7リッターガソリンエンジンであんなカラカラ音がでるのでしょう。雑誌記事などでは「すごく静か」とか言われてますが、「ランクル70と比べて」とか但し書きをつけないとJAROに苦情が殺到しそうな気がします。加速も、クロカン車のわりには低速トルクがない感じ。

 途中でUターンを試みましたが、ここでも全長の長さが効いて、最小回転半径のデカさに苦しめられました。まあ、地方都市の人ならいいのでしょうか。ただし、カクカクしたデザインのため、見切りはいいです。

 ディーラーに戻ってきて、こんどはインテリアのご紹介。まず、基本的なところから、車内の荷室がフラットになりません。3列目シートを手動ではずせば多少ましになりますが、2列目はどうにもできません。「うーむ」です。だいたい3列目シートはスパシオより小さいです。子供でも窮屈だと思います。

 唯一気に入ったのは、運転席シートのヒーターです。電車の椅子みたいに、椅子がほかほかになるんだそうです。これはなかなかいいですね。ほとんど使わないでしょうけど。

 ということで、一応見積もりだしてきてもらいまいましたが、たしかドノーマル、諸経費込みで270万くらいだったと思います。なかなか手ごろな値段で悪くないと思うのですが、なんというか重登山靴という感じで街乗りにはきびしいかな、と思いました。

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