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2002.3.12
今日の走行距離 約1400km
written by kamad  / No.9


【夜明け前7、ランカスター試乗記】
 さて、今度は事前のノミネートの中ではもっとも最有力候補であったスバルレガシィ・ランカスター6に試乗です。知り合いからも「ていうかもう他に選択の余地ないでしょ」とか言われてました。

 スバルの人はなんというか、やはり好きで入社されたひとが多いせいか、私が「ランカ6に試乗したいんですけど」と言った瞬間に「お客さん、いい趣味してますねー」と、いきなりノーマルランカとの差分の解説を始められてしまい、「い、いえなんとなく乗ってみたいだけで...」と、あわてて初心者であることを主張してみたりしました。

 試乗車はクリーム色の車体に樹脂の張り出しがグラマラスな3リッター水平対向6気筒エンジン。エンジンをかけてもほとんどエンジン音が車内にひびいてきません。正直スバル車というと「ドロドロ」という響く低音という印象があったので、ちょっと拍子抜けです。そして走り出してさらにおどろき。NAなのでドッカン加速はないのですが、踏んだら踏んだだけすぅ〜っと加速。気づいたらすでに90km近くでちゃってました。はっきりいって脅威です。markIIを超える静粛性の車に、今回の試乗シリーズで初めて出会いました。
 続いてコーナーをぐわしと回ります。やはりもともとオンロード車を、タイヤのサイズとサスの微調整だけで車高稼ぎ対応してるせいか、若干ロールがでます。でも今までの試乗車とは次元が違いますね。公道を法廷速度で走行するのがあっという間に苦痛になってきます。このまま高原のワインディングでもでかけてしまいたい気分です。

 ですがそれでは単なる車泥棒なので、一応ディーラーに戻って、インテリアの説明。そういえば書き忘れましたが、インパネ周りは、はっきりいって地味。というか10年前のトヨタ車です。せっかく足回りは官能的センスなのに、なぜインパネはこうなのでしょう。ある意味ドイツ車なみにストイック、と言えなくもないですが、正直300万円を越す車ならもう少し気を使ってほしいものです。

 あと、車内はもちろんフラット化等できますし、後部座席の天井には、真中に座る人用の3点式シートベルトがあります。「これをつけてるのはボルボとレガシィだけ」と営業の人は胸をはっていました。

 その他主要装備は、ディスチャージヘッドランプ、光軸調整、LSDまたはVDC、車高調整、等々、と盛りだくさんです。ラインナップは298万円からですが、標準でこれだけついているので、かなりお徳でしょう。ただし、カーナビとかつけたりすると諸経費350万円超えてしまいますが...。

 やはり総じて期待以上の車でした。問題は価格のみ。だからといってノーマルランカに妥協するというのもなかなか悔しいものです。悩みはつきません。

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